タイの釣りで使ってる道具あれこれ その②チャドー釣り編/コウちゃん

タイ在住。餌釣りからルアー、フライまで何でもやってみないと気が済まないバーサタイル釣り好き野郎。タイにチヌを釣りに来た大知昭さんの釣りを見たのをきっかけに、タイでのチヌ釣り(主にフカセ釣り)もスタート。

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コロナウイルスの感染数、少しは減少して来たんでしょうか???

コウちゃんです。

前回は釣り堀(主にバラマンディ)でのタックル考察(私のタックル)しましたが、

今回はチャドー(ジャイアントスネークヘッド)釣りのタックルを考えてみましょう。

前回はコチラ「タイの釣り堀で使ってる道具あれこれ その①バラマンディ編/コウちゃん」

 

狙うは天然湖のチャドー(ジャイアントスネークヘッド)

と、言っても、私はもう何年もチャドー釣り行ってません。

なので、油売りさんに協力して頂いてまとめました。

少し回顧録も混じります。

 

「チャドー釣り」って一言で言いますが・・・釣り方は色々です……。

岸撃ち:ブラインドで湖上の障害物等に手当たり次第にルアーを投げて行く(絨毯爆撃方法)

・ボール撃ち :稚魚が出る頃に稚魚の集団(ボール)を守っている両親を威嚇して釣る方法!!
(なお日本の雷魚釣りではご法度(暗黙の決まり事)です)

・呼吸撃ち:ある時期にチャドーが集団で集まり群れ状態になっている所で呼吸に上がる個体を狙って釣る方法(産卵前のお見合いとも言われてますが真意の程は???)

・サイトフィッシング:これは殆どの場合、成立しません。
(日本の雷魚のように肉眼で確認出来る所に浮いていないです。ただし、ボールを守ってる親は確認出来る事が有ります)

 

ちなみにチャドーの行動パターンはあまり良くわかって無いようです。

産卵期以外は何処で何してるのか???

深場にも居るのか???

イマイチ分かってません……。

 

小型の当歳サイズは、ある大きさになるまでは浅場で群れてたり、単独でフラフラ餌を探してます。

カオレムダムのチャドー

こんなサイズのです(カオレムダム最上流のホテルで船頭さんを待ってる間に釣れた1匹)。

 

今から十年以上前になりますが、毎年お正月にサンカブリーって場所に油売さんと通ってた事があります。

日本の皆様の中には「あれ?」と思われた方も居られるかも?

昨年末、村田基さんが来タイ時に最後に(最初?)に行った場所です。

釣りビジョンで放送されましたね(生憎釣れなかったですが……)。

 

ココはカオレムダム(Vajiralongkor)の最上流に有る湖です。

この池はカオレムダム湖が満水になると繋がってカオレムダムの一部になるんです。

なおかつダムが繋がらないと下流から魚が上って来ないので釣りにならないんです。

で、ココ数年は7年前のバンコクを襲った洪水の影響で貯水率を制御してきたので満水にならなかったため魚の移動が頻繁に行われてませんでした。

実はこの場所十数年前までは天国に近い場所だったんです。

 

サンカブリー船着き場

当時のサンカブリー船着き場、早朝の風景

 

チャドー釣りの船

こんな感じで出船。お正月は寒い……。船頭さん綿入りジャケットだし……。

通ってた頃はお正月でもあるのでブラインドフィッシング(岸撃ち)が殆どです。(まれにボールや呼吸が見られる事も)

バズベイト、ポッパー、ペンシルベイト、ミノー投げまくりましたが、

掛けても取れないサイズ……。

当時のバンコク近郊ではまず見られないサイズだったんです。

 

岸撃ちなので冠水ブッシュやレイダウン、葦や蒲を狙いますのでヒットしても直ぐに障害物に逃げ込まれてフックアウトでした。

4年ほどココへ通ったと思います。

 

何回目かの釣行で魚探を持参して川筋と水没した障害物を探して何度かパターンを組み立てて釣りを成立させた事が有ります。

その時はフィーディングに上がるだろうと踏んで時間を決めて動いてました、

ミオ筋の障害物(冠水ブッシュ)で夕方ドンピシャでチャドーを引き出したんですよ!!

太もも位有る今まで経験のないサイズでした。

全然太刀打ち出来ませんでしたが……。

コウちゃんとチャドー

私が取れたのはこんなサイズばかりでした……(T_T) (多分この写真はサンカブリではありません)

 

チャドー狙いのタックルを紹介します。

チャドー用 竿

竿はHクラス以上を使用(私は最強HHHまで使いましたが……、獲れない物は獲れない……)

SMITH MAGNUM HUSKY MH651H/KOZ

 

BASS PRO SHOPS  RICK CLUNNモデル

 

G-MAX TOMANA HARVEST HVB-661HC

 

ココに紹介した竿は油売りさんのタックルから。(私のタックルは売り払ってしまいました……)

 

チャドー用リール

リールは大きいサイズに越した事ないですが・・・入手し悪いので通常のバス用リールでも良いです。

PEラインの3号が100m前後巻ければ!!(コレ大事・・・)

もっと巻ければもっと良い!!

DAIWAだと『ジリオンTW』とか『タトゥーラTW』辺りの100番サイズですね!!

チャドーリール

バラ堀でも紹介した『ジリオン アメリカ』です。ちなみにコレだとPE3号が100~110m巻けます。

使用ラインを換えればバラ堀と兼用で使えます。

 

シマノだと『メタニウム』とか『アンタレス』辺りでしょうか?

 

PE3号が自分のリールにどれだけ巻けるのかわからない時は、『ジギング魂website』の「リールスプールの糸巻き量計算ツール」を参照して下さい。

メーカーのウエブサイト等で糸の種類と何メートル巻けるかは分かりますのでそのラインをPE3号にしたら……、って計算をしてくれます。

 

「なぜPE3号も必要なの?」って思うかもですが、

岸撃ちの場合は障害物に引っ掛ける・乗っかる・潜られる……なので、出来るだけ太い方が吉。

これ以上太くても良いですがリールに巻き込めません(なのでデカイリールが良い!!)。

 

「キャストはどんな感じ?」というと、ピンポイントに撃たなければいけないですし、もし大物がヒットした場合、遠投すればするだけキャッチ出来る可能性は減ります。

出来るだけ静かにソ〜〜〜ット確実にポイントに投げましょう!!

 

リールについては大事なのことがもう一つ。【巻きスピード!!】

これは、ハイ☆スピード!が良いです。

(私がチャドー釣りしてた頃は7:1が速かったんですが、今はとんでもなく速いギア比のリール[9.1:1]が有りますよね!!)

ただし、ヒットさせた後はロースピードの方が力は有るので有利だと思いますが……。

私のタックルですと1本がハイ☆スピード[7:1]。その他は普通スピード[6.3:1]ってセットで持っていました。

 

さて、PEラインが3号ならショックリーダーはどのくらいかと言うと50〜60Lbで良いでしょう。

フロロカーボン、ナイロンどちらでもOK。用途(使うルアー)に寄って使い分けて下さい。

チャドー用ルアー

ルアーは何が良いの???

※岸撃ちではバズベイトポッパージャークベイトなどなど……

※ボール撃ちではバズベイトポッパークランクベイトなどなど……

※呼吸撃ちではクランクベイトなどなど……

 

この中でバズベイトだけは少し改造が必要。

チャドー バズベイト 改造

丁度、解説付き写真を油売さんが持ってました。

写真の二箇所以外にも、重量かさ増しのためにバズベイトヘッドの前に糸オモリ(ハンダ付け用の鉛)を巻いてスレッドで固定し瞬間接着剤で止めてって作業もやったりします。

全体重量を20g位にすると使い易くぶっ飛びます!!(ただし早く沈むのでルアーが着水する前に巻き始めないといつまで経っても浮いて来ません)

この頃はタイ製のバズベイトがタイの釣具屋さんで販売されてるのでそれを使うと改造は必要では無いかも(^^)

 

ただ、バズベイトは冠水草の茎等がペラに絡まって回らなくなったりするのが欠点です!

そう言う時は、グラブテールのワームに

チャドー用 ワーム

こう言う格好の重り付きウィードレスフックにグラブを装着!!

コレで水面をバタバタ引っ張ってくる!!

コレなら比較的ゴミが掛り難いのでストレスにならず良いですが、魚は出ても中々ヒットしないのが玉に瑕。

それと、今時こんなグラブ早々手に入らない……。

コレ見つけた時はマジ大人買いしました!!

 

2Kg位のチャドーですと結構岸際を彷徨してる事があります。

そんな時はポッパーの速引きやペンシルベイトの速引きでも釣れました。

稚魚ボールが出る頃になるとクランクベイトが重要になります。

船頭さんは口を揃えてリットー(ラパラのリストラップ)を使え!!って言い出します。

コレは呼吸撃ちでも重宝します。

 

チャドー釣りで使うクランクベイトは日本のバスと違いラインがかなり太くなるので太糸でも潜ってアクション出来るルアーを選ぶ事が大事です。

タダ潜れば良いか? 潜航角度は? ボールとの間合い!

いろいろ考えて投げる位置を決めないとなかなかヒットに持ち込めません!

ボール撃ちでは、稚魚ボールがブッシュに逃げ込まなければ1時間でも2時間でも追い掛けて、兎に角ママ、パパを怒らせる!!

この時期が一番デカイのが狙いやすい!!(オープンウォータでの勝負が多いですから……)

ただ……、私なんかは何時間も追い掛けるのに飽きちゃって駄目ですけど(10分位でバッテリー切れ……)。

 

チャドー用のルーは、各ルアー共にリトリーブはかなり速いです。(なのでハイ・スピードギアのリールが必要になるんです)

チャドー用ペラルアー

写真はタイ製ペラ付きカエルとポッピングカエル、小さいのですが結構重いです。

(この頃はチョン(ストライプド スネークヘッド)釣りが流行で雷魚用ルアーも小型が増えてます。

 

タイ製ポッパー SIAM SPOON

コレもタイ製ポッパー (SIAM SPOON社製)

ウッドボディーのポッパーで、海のGT用を真似て作ってます。

フックにヨリモドシが付いていたりオモリがお尻に差し込まれてたりGTポッパーを小さくした作りです。

もしタイへ釣り旅行で来られたならお土産はこんなのが面白いかも(^^)

勿論使うのはどれも優れててほぼ問題なく使えるものです。(偶に外れの物も有りますが……)

 

最後にお友達のタイ人・Nickが釣り道具屋さんをしてます。そこで動画を配信してますのでリンク貼っておきます

最初の何分かは自社製ルアー&竿リールの宣伝ですが。

【ボール撃ち】

 

【水路での岸撃ちとボール撃ち】(ゴミが凄いですけど)

動画提供:Nick Armando (BPO FishingShop)

 

タイでの(Covid19)感染者数はずっと一桁で推移してるようです。

飛行機も国際線は5月末まで入港禁止になってます。ただ、国内線は運行開始されました。

早く日本も落ち着いてくれないとタイへ来る事も出来ないですね。

 

では、また次回に。

次は海のタックルを見てみましょうか?

コウちゃんでした。

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