タイランド湾のチヌ釣り。チヌが釣れるエサは「カニ?」それとも「魚の切り身?」 2025年1月18日の釣り

タイ在住。餌釣りからルアー、フライまで何でもやってみないと気が済まないバーサタイル釣り好き野郎。タイにチヌを釣りに来た大知昭さんの釣りを見たのをきっかけに、タイでのチヌ釣り(主にフカセ釣り)もスタート。

コウちゃんをフォローする

謎多きチヌぶっ込み釣りの謎を解く??

昨年末からタイランドは異常に涼しい。毎年新年明けて15日にもなると暑さが戻って来て、ウインドブレーカー等の防寒(日本と比べると薄着だけど)は必要無くなり、どちらかと言えば早くも体を冷やす側を考えないといけないのですが、今年は変!! 1月15日を過ぎても、まだまだ朝方は涼しい!。否、「寒い!!」と言う感じなコウちゃんです。

船長曰く、「先週の方が寒かったよ。今日はまだ暖かいよ〜」って事ですが、薄手のウインドブレーカーを着ていても肌寒いこの日でした。

いつもの様にパタヤを出発して現地に向かったんですが、この日はメチャクチャ早く着いてしまいました。普通なら船長が来て待ってくれてるんですが、この日は私が桟橋で船長の到着を待って船に乗り込みました。

待ってる間も運転手君と「メチャクチャ寒いぞぉ〜」って震えてた程でした。で、10分程待ってると、今日の同船者 仔鹿さんが到着。なんかグズグズしてるから「早く乗りなよ!」って声掛けたら、

「道具忘れた・°°・(>_<)・°°・」って……。

「はぁ〜〜〜? 釣り行くのに道具忘れるって、あんた何しに来たん??」。

どうやら、竿とリールはあるけど、針もオモリもクーラーも忘れたらしい。

それを聞いて船長が、「全部あるから早く乗れ!!」と。さすがに飯は無いけど、水でお腹膨らましてもらいましょうってことで出発! まだ真っ暗で寒い……。

何もしてないと結構寒い……。

で、今日の潮はこんな感じ(バンコク港の基本値です)。今回は釣行記事と合わせて潮見表とエサ、釣れる魚の具合をチョット深掘りしてみたいと思います。

毎回、チヌ釣れました〜〜だけでは面白く無いだろうと思うしね!

で、タイドグラフに◯が付いてる部分を見てください。この日の満潮は8:48頃で、そこから下げ潮に入って14:53頃が下げイッパイって事です。ちなみにグラフはバンコク港標準値で、バーンサーイでは無いので注意して見てね。

バーンサーイとバンコクの時間差はだいたい15分くらいバーンサーイの方が早くなる感じです。ただし、バーンサーイも広いので結構時間差が出る事があります。

で、重要なのはこの満潮から下げイッパイ迄の時間と潮の変化です。グラフには満潮から下げイッパイ迄の時間と潮の高さが表示されてますのでそちらを確認。すると8:48から14:53迄で6時間少し掛けて1.2m下がる潮だと分かります。

ちなみに日本ではこの日は中潮でした。

タイランドでは中潮なのか?? イマイチわからんのですがなんとなくタイの場合1日遅れのような気がします?

確信は無い!! なんとなくです。ちなみにこの水位は時期、時間、場所に寄ってかなり違うのは皆さんご承知の通り!!

で、満潮時の約1時間前から段々と潮の流れが緩くなっていきます。

ここがチャンスタイム!!

潮が緩み始めて45分位で潮が動かなくなります。こうなると次に潮が動くまで30分程、何も釣れなくなるんです。

で、次のチャンスタイムが止まった潮がゆっくり動き出した後に来ます。この2回はバーンサーイのチヌ釣りでは外したく無い時間!

もう一つチャンスタイムがあります。

それは、朝まずめです。

朝マズメのタイランドの筏

丁度釣り始めに筏の向こうに日がの昇って来てます。

今回もそうですが、まだ暗いうちに出船してるのはこの朝まずめを狙うためです。

ポイントにつく頃には明るくなってくるのでキャスティングには問題無い!

では実際にこの日はどうだったか??

まず、朝まずめにポイントに入って直ぐ、私が切られました。1投目の出来事でした!

で、次に船長にヒット!

タイランド湾のチヌ

船長の代理で中乗り君が魚持ち!!

良いサイズです。

その後、皆さんが筏に巻かれたりして悔しい思いをしました。

時間にして7時頃です。

その後、この筏を少しづつ移動しながら狙います。

ちなみにこの写真の左側に筏の竹杭が写ってるのは、潮が上潮状態だからです。

その後、船長が小さいのを追加した所で潮が止まりましたので

筏の反対側へ移動します。

で、やはりここでも良いタイミングで魚が食って来てるんですが、切られたり根が掛ったりと、良いところ無しでした。

さて、ここで次のタイミングまで我慢の時間。潮が下げ始めてしまうと、いつ時合になるか分からないんです。

潮の流れですが上げる潮も引く潮も同じ様に流れてるわけでは無いんです。人間が息をする様に速かったりユックリだったりしながら潮は流れます。

それが顕著に出るポイントと出ないポイントが違うだけです。

さて時間は過ぎて行き10時頃。

チョンブリのチヌ釣り

中乗り君が釣ったチヌを写真撮影してる時、後ろの船長に「ドカン」とヒット!!

チヌを釣った船長

小振りですが綺麗な魚です。

でね……、ここまで釣れたチヌは全てエサが魚の切り身なんです。

カニエサも使ってみるんですが全くアタリがなく、エサ取りにも食われない……。

実はちょっと前からここへ通ってるメンバーから、「魚の切り身の方が釣れる様だぞ!?」

と言う感じで話が出ていました。

実際1月4日の記事でも、最後に魚の切り身にしたら釣れましたと書いていました。

しかし、その時はチヌはあまり食わないものの、エサ取りにはカニを食われていたんです!!

ところが、この日は朝からカニにするとエサ取りも食わないんです……。

こんな事もあろうかと

魚のエサ

私は事前に隊長特製「日本のイワシ(不良在庫らしい)」を入手してましたので、これを持って行ってたんです。(イワシは三枚下ろしにして、マルキユーのエサ締め液に漬けておきました)。

これ使うと、「イヤ嫌」って程アタリが出ます!!

唯一の難点は、魚の身が柔らかすぎて、エサ締め液に漬けてあってもエサ持ちが悪く、数回の小さいアタリでもエサが無くなってしまうこと。

船長が使ってるエサがこちら。

ママカリの仲間? 市場で1kg40バーツらしいです。安!!

これをブツ切りにし、この臭い液に漬けて使ってみました。使ってみるとママカリ(?)の方が圧倒的にエサ持ちは良い! けど、アタリは少し減ってる気がする……。

タイランド湾で釣れたナンヨウチヌ

で、ぶつ切り締め液に漬けてた切り身で仔鹿さんがデカイチヌをゲット!!

帰宅後検寸したところ36センチでした。良いサイズですねぇ〜〜〜!

今までの私たちの仲間内で2番目くらいの大きさでしょうかね、多分。最大級はヤッちゃんが年明けに釣った38センチらしい。

で、この頃からちょっと様子が変わって来ました。

今までカニには見向きもしなかった魚達が、急にカニも食いだしたんです。

時間にして11時頃。

この頃からチヌの食性が変わったのか? 引き潮で干潟からカニが流されて来るのか?

ちなみに2本針の仕掛けで釣ってた仔鹿さんが、試しに針1本にカニ、もう1本に切り身を付けて試したらカニばかり無くなる!

「本当かよ???」って、私もカニにエサを変えたら

ナンヨウチヌを持つコウちゃん

ありゃ!!チヌ釣れました〜〜〜〜! 今年初が出ましたよぉ〜〜〜! 小さいけど嬉しい!!

チヌを釣った仔鹿

仔鹿さんはその後もう1匹追加!

私は追加無し……。

朝一の上げ潮から11時前まではあれだけ魚の切り身にしか反応しなかったのに、なぜ11時頃からカニも食う様になったのか?

まだまだ検証しなければいけない事がありますねぇ〜〜〜。

ちなみにこの子はイヤって程釣れました。

トゲナマズ(船長は「ゲーンソムアロイ!!」って)。ちなみにこの子、タイ語では「プラーゴッタレー」って言うらしい。

結局、この日は船長と中乗り君組が5匹、私と仔鹿さんが3匹。合計8匹のチヌが釣れました。

ちなみにナマズとグチは20匹位釣れました。

私達は11:30時点で十分な釣果が出てましたので、予定通り12:00桟橋着で帰路に着きました。

さて、今回の潮と釣れる魚の関係はなんとなくこう言う関係なんですが、他の日も当てはまるのか???

って事で、直近の1週間前の状況を少し。

1週間前の土曜日(1月11日)の潮ですが、早朝5:44分が満潮。それからダラダラ下げて夜の20:54が下げ一杯と言う潮です。

日本で言うところの中潮らしい(本当かぁ〜〜〜?)。

この日、隊長達がバンサレーが風が強く出船中止になったので、急遽サムルアイ船長に電話したら空いてたのでチヌ釣りに行きました。ただ、潮汐を全く見ないで行ったらしいんです。

で、結果聞いたら面白かったんです。

隊長達も朝からいつもの様に出船したんですが、朝から昼の12時過ぎまで何にも当たらなかったらしい(エサ取りすら無し)!

それもそのはず、この日は朝に満潮時3m52cmの潮位が、12:56になっても3m05cmにしか下がらないんです。

その差47cm。7時間で47cmですからほとんど潮は動いてない……。

で、釣れだしたのは13時頃からだったそうです。

隊長達は私と違って早く上がるって言葉が辞書に無いらしいので、夕方までガッツリ釣ってそこそこ釣果も出て帰ったそうです、

ここで面白いのはヒットエサがカニだったこと。いつもは船長の魚の切り身が優勢なんですが、この日この時間からはカニが優勢だったとのこと!!

と言う事で推測できるのは、「引き潮に入って時間が経って来ると、魚の切り身よりカニの方が反応が良いのでは無いか?」なのです。

もちろん数回の検証で結果に結び付くって思わないですが、タイミングでエサを変えていくのはありかな??

もちろんこれまでにもカニじゃないと釣れないって日もありましたから、いつも切り身が一番と言う事では無いです。12月、1月は切り身に分があったって事でしか無いんですが。

これらのことから考えると、今の時期の上げ潮の時間プラス下げ出して牡蠣筏の縦の杭から横引きの竹が見える時間から後はカニじゃ無いかな??

最後の横引きの竹杭の説明が難しいんですけど、まだまだ検証していきます。

と言う事でいつもの釣り飯!!

テストで作ってみました。錦木(にしきぎ)って言うらしい。

チヌの切り身(刺身や寿司に取った身の半端ものを細かく切って茗荷やネギ、大葉等の薬味を合わせてワサビを効かせた醤油で味付け。

最後に水菜を細かく切ったものを散らして出来上がり・・・

お米の水やお芋の水と頂くとなおよし!!

で、いつものお寿司屋さん!!

小さいチヌは塩焼き最高です。

お寿司もいつも通りで良い感じでした。

ちなみにイクラ(マス子)は数合わせ。

ご馳走様でした……。季節が変わって一時の様な内臓脂肪は無くなったタイランドのチヌですが、それでも十分脂はあって美味しいです。

最高!!

って事で本日はおしまい……。そろそろタイランドにも夏が戻って来る気配!!

やっぱり暑い方が良いよね! な、コウちゃんでした。

季節風がおさまれば色々な所へ行けますよぉ〜〜〜!

丁度、バーンサーイの潮もこの後数ヶ月は速い潮に変わって来るので、違う場所へも行きたいぞ〜〜〜

コメント