こんにちは、つりタイ編集部MOTOです。
久しぶりに行けることになったタイ。テッチャンに「どこか行きたい釣りあります?」と聞かれて、即答したのが「モンコンの特別池に行きたい!」。これを受けてテッチャンやKさんが12月8日に「モンコン フィッシング パークの特別池」をセッティングしてくれました。
モンコン特別池とは?
まずは「モンコン フィッシング パークの特別池(長いので以下はモンコン特別池)」について改めて紹介します。
「モンコン フィッシング パーク」はタイのチャチューンサオ県にある釣堀。入場料200バーツで、メインターゲットはバラマンディ。他にプラーニン(ティラピア)やプラーチョン(ライギョの仲間)なども狙えて、タイ人アングラーに人気の釣堀です。
このモンコンに事前に予約しておくと、バラマンディの養殖池で釣りができるのです。それが今回紹介する「モンコン特別池」です。
タイの人気のある釣堀のバラマンディは連日攻められているので、思ったよりも難易度が高め。釣り慣れてるタイアングラーはよくヒットさせるのに、自分は全然ヒットしないなんてこともけっこうあります。日本の管釣りと同じ感じ。
でもモンコン特別池は養殖池なのでルアーを見たことないバラマンディばかり。つまりピュアなバラマンディがバンバンヒットしてくるんです。もちろん使うルアーやテクニックで釣れる数は差がでるけど。あと、ヒットするサイズが大きいのも養殖池の特徴。
そして、このモンコン特別池の一番の特徴が、使用ルアーやフックなどに細かいレギュレーションがないこと。バラマンディ釣堀の多くがバーブレスフック限定なのに、ここはバーブ有りもOK。
それは、モンコン特別池で釣れたバラマンディは小さなイケスに入れられて、釣行後には食用として出荷されるため。釣り=バラマンディの集荷手伝いなのです。釣り料金を払って出荷の手伝いをすることになりますが、良型のバラマンディの強烈なファイトをイヤというほど楽しめるスペシャルなコースです。
釣り料金は2500バーツ/人(普通のモンコンフィッシングパークだと200バーツ/人)。事前予約が必要で、3名〜100名くらいまで対応可能。釣り場には自分の車で移動となり、養殖池までは路面の荒いところがあるので、SUVタイプの車の方が良さそうです。※モンコンの車で送迎してくれるとの情報もあります。
ここなら、釣りは好きだけど下手な私でも釣れるんじゃないかと思ってのリクエストでした。あと、レギュレーション無しということで試してみたいことがあったので(後ほど紹介)
モンコン特別池実釣
実釣レポートスタート。
予約が必要なモンコン特別池。今回は前述したようにタイ在住のテッチャンとKさんが段取りしてくれました。
当日は、まずはモンコンフィッシングパークに集合ですが、私はトンローからKさんの車に同乗させてもらいました。なにからなにまでお世話になりましたm(__)m
朝6時半にKさんのコンドミニアムへ。Kさんとも2年ぶりの再会です。一緒にモンコン特別池に行くKSさんも合流して出発! トンローからモンコンまでは朝だと車で40分ほど。途中で朝食などを買ったりして、釣堀モンコンフィッシングパークに到着。

ここで今回ご一緒するみなさんと合流。メンバーは、Kさん、Sさん、OZさん、OOさん、KSさん、テッチャン、そして私(MOTO)の7名です。私以外は、みなさんタイ在住でお仕事をされている釣り大好きな方々。ただ、モンコン特別池は私同様に初めてという人が多かったです。
Kさんが受付。同時に昼食も注文してくれました。

受付がすんだら特別池=養殖池に出発。出荷できるサイズのバラマンディに育っている養殖池で釣りをするので、日によって釣りをする池が違います。モンコンのスタッフさんがバイクで池まで先導してくれるので、各自が車でついていきました。この日の池は普段よりもちょっと離れた所だったようです。
移動中の動画。周辺にはバラマンディの養殖池がたくさんありました。
モンコン特別池に到着! けっこう広い池でした。
すでに屋根付きのテーブル&椅子も設置されていて、そこをベースに準備して釣りスタートです。
みなさん、さっそくタックルを準備して思い思いの釣座へと移動していきます。準備が早い! そしてさっそくOOさんとKさんがバラマンディをヒットさせました!
強烈なダッシュとジャンプをするバラマンディに全員大盛りあがり。やはり楽しいターゲットです!

MOTOのモンコン特別池釣りプラン
ここで今回の私のモンコン特別池での釣りプランを紹介。
最初はベーシックなベイトタックルで久しぶりのバラマンディの引きを楽しむ。
その後は、アカメ釣り用に買ったけど魚を掛けていない4ピースの大物用スピニングロッド『ナマゾンモバイリー S824XH』の初竿曲げ&パワーの検証をする。
そして、最後がパワーのあるのべ竿『ボーダレスGL Pモデル 9m』でバラマンディとファイトする。
最後のはおまけだけど(けっこう本気ですが)、まずは普通にベイトタックルをセット……と思って準備はじめたところで問題発生!? モンコン特別池で使おうと思ってたベイトリールをホテルに忘れてきてました……(汗)
予備に『スコーピオンMD300』は持ってきてるけどPEラインを巻いていない……。ということで、私のモンコン特別池の最初の仕事は、リールにPEラインを巻くことでした。
周りが次々とバラマンディをヒットさせる中、焦りながらPEを急いで巻いてました。この焦りで、のちほど痛い目に合うことになるのですが……。
朝から良型バラマンディ連発!
準備の遅い私と違って、みなさんは全員がバラマンディをキャッチ。特にスタートダッシュを決めたOOさんとSさんが次々とヒットさせていました。






ヒットしたらすぐにスタッフが走ってきて、取り込み&針外しをしてくれます。そしてバラマンディはネットで囲った場所に一時保管。やり取り中にバラシても、「しかたないよー」という感じで笑顔を見せてくれる、良い人たちでした。

遅れてバラマンディフィッシングスタート
皆さんに遅れること30分。ようやく私も釣りスタートです。
持ってきていたアカメ用の大きめのミノーをセット。ここで重要なポイントをひとつ。モンコン特別池など養殖池でのバラマンディ釣りの時は、リーダーの先に20cmほどワイヤーリーダーを付けてください。良型のバラマンディだと歯やエラなどでリーダーを切られることが多いです。切られなくても、ザラザラにされてヒットのたびにその部分を切ってスナップを結んでいると、すぐにリーダーが短くなってしまうので。
Kさんはワイヤーリーダーではなく、リーダーの先端にパイプを挿れてました。
久しぶりのバラマンディフィッシング。すぐにヒットするだろうとキャストするとすぐにヒット! でも軽くてすぐに上がってくる。ぶっこ抜いたのはこいつ。

小型のバラマンディ。「こんなサイズもいるんだ〜」とみなさんに驚いてもらえました(笑)
その後は予想に反してなかなかヒットしません。スピードやアクションを変えて何回かアタリはあったものの思ったほどの数じゃない。
釣っているみなさんに聞いてみると、ルアーのサイズやカラーにシビアな感じなのだとか。このところ気温が下がってきていて、さらにこの日は強い風が吹き付けてタイらしい暑さはない状況。人間は釣りやすいけど、急に気温が下がったバラマンディは活性が落ちているようです。
「水もちょっと濁っているので、白やチャート系によくヒットしてきますよ」との話も。
それを聞いて、ルアーを変えたところ、この日のアタリルアーがわかりました。それがこれ。
古い『ショアラインシャイナー』(ダイワ)のチャート系カラー。




今回持参したベイトタックルはこちら。ロッドはメジャークラフトのパックロッド『BENKEI BIC-704H』でリールはシマノ『スコーピオンMD300』(2025モデル欲しい〜)。

ベイトタックルで何匹もバラマンディをヒットさせたので、ここからはスピニングタックルに持ち替えます。ロッドは4ピースでLサイズのスーツケースに入れてタイに持ってきた『ナマゾンモバイリーS824XH』。スピニングでは珍しくパワーゲームに対応するパックロッドです。
パックロッドの種類がめちゃくちゃ増えてきましたが、パワーのあるスピニングロッドでパワーって少ないですよね。ベイトロッドは色々とあるんですが、スピニングにも需要あると思うんですが……。

スピニングタックルでも色々なルアーをキャストしましたが、ダントツ釣れたのはやはりチャートカラーの『ショアラインシャイナー』でした。
このサイズのバラマンディだと『ナマゾンモバイリーS824XH』は余裕がありました。これならAmazonBKKなどでのピラルクもいけるな!
この頃にはみなさんもヒットルアーやヒットアクションを見つけて次々とヒット。池の色々なところで飛び跳ねるバラマンディが見えました。こうなると大変なのはスタッフさんで、ヒットするたびにダッシュされてました。
やがてモンコンのスタッフが昼食を持ってきてくれたので、全員集合してランチタイムスタート。


釣り仲間とわいわい釣り談義しながらの食事はおいしいです。今回は色々なタイ料理を頼んでシェアしましたが、もちろん各自が好きな単品料理を頼むこともできます。お腹いっぱいになったら、また各自釣り開始。
風が強くなってきてからは、背風を受けながら釣れるベースの対岸側がよくヒットしてました。養殖池でも釣座によってヒット数は大きく変わります。

のべ竿でバラマンディに挑戦
ベイトとスピニングでバラマンディを釣ったので、ついに3つ目のプランに挑戦。強靭なのべ竿『ボーダレスGL P-900』でバラマンディを狙います。
ラインはPE6号にナイロンリーダー80lbを長めにセットし、その先にワイヤーリーダー。そしてルアーはもちろん『ショアラインシャイナー』チャート系。フルキャストして、竿で引いて動かす作戦です。
テッチャンが撮ってくれたのがこちら。強い向かい風に、9mの太い竿で立ち向かってます(笑)

周りからの熱い(痛い?)視線を浴びながらの数投。ゆっくり横に動かしていた穂先が「グーン」と引き込まれてヒット! やったーっと思ったのもつかの間、バレてしまいました(T_T)
でもこの釣り方でもヒットするのがわかったのでやる気上昇!
風の中で長い竿が風を切る「ビューン」という音を響かせながら釣り続けた結果、ついにバラマンディがヒット! しかし……ヒットしたのはこれ。小さいバラマンディ……。
駆けつけてくれたスタッフが、フックをはずしたこのバラマンディを隣の池にポイッと放り込んだのは見逃しませんでした(笑)
その後、風の中でのフルキャストに腕がついていかなくなりギブアップ。スイムベイトとかソフトルアーのジグヘッドリグぐらいでやった方がよかったです。
モンコン特別池の注意点
この後は再びベイトタックルに持ち替えて何匹かキャッチ。
残り時間があと1時間ほどになった時、これまでで一番引きの強いバラマンディがヒット! 「これは大きい!」とやり取り開始。ところが、バラマンディが強烈なダッシュを見せたところでリールからラインが出なくなり、次の瞬間に「バチーーーン!」と池全体に響き渡る音をたててPEラインがブレイク……。
対岸から「何の音?」との声が飛んできました(汗)
リールをチェックすると、強く引かれたことでPEラインがスプール(に巻いてるPE)に食い込んでロック状態となっていました。朝、ラインを巻く時に焦って強いテンションを掛けられてなかったんですね……。ドラグも締めすぎてました。反省です……。
ルアーとライン付きのままとなったバラマンディさん、申し訳ない。そして、ヒットルアーのショアラインシャイナーもロストとなりました。
バラマンディやピラルク、メコンオオナマズなどを狙うなら、しっかりテンションを掛けてラインを巻きましょう。
それともう一点。養殖池のバラマンディ釣りではフックの強度も重要です。舐めていた私はノーマルのフックで挑んでしまい、フックを何本も伸ばされたり折られたりしました。スプリットリングが無くなったことも。太軸のフックやスプリットリングに交換しておきましょう。

ルアーを壊された人も何人かいました(汗) 活性が高くてヒットがもっと多い時は、さらに破損率が高くなるそうです。ルアーは多めに持参した方がいいですね。

ランチ後はバラマンディの活性も落ちてきてヒット頻度もさがったので、みんなゆっくり釣り談義しながらのスローペースの釣りに。これも釣りの楽しさですが、どうやらバラマンディが出荷予定数にまだ足りてなかったよう。
ここで活躍してくれたのがKさんのドライバーさんのSAさん。Kさんのタックルを手にバラマンディを次々とヒットさせていました! Kさんと釣り堀に行っている間にうまくなったそうです。

出荷されるバラマンディ
Sさんの活躍もあってバラマンディの集荷任務も無事に完了。納竿時間になるとピックアップトラックがやってきて、イケスにいれていたバラマンディを積み込み作業。




これでモンコン特別池の釣りは終了。ここで解散です。みなさん、楽しい釣り時間をありがとうございました。色々なタイの話なども聞けて、とても楽しい時間でした。
そしてモンコン特別池は、やっぱりとっても楽しい釣り場でした。次回はルアーなどもっとしっかり用意して行ってみたいと思います。
今回のみなさんのヒットルアーも聞きましたが、長くなるので別の記事で紹介します。少々お待ちください。
コメント
楽しい一日でした。
日本では味わえない引きだと思います。
また、お願い申し上げます。