「太田商店」と言う名前でジグを色々考えてるコウちゃんです。今回はタイランドでのジギングに有効(と思われる)なメタルジグのカラーのお話です。
太田商店のジグですが、現在、ほぼ自分が思ってた通りに動くものができて、少数生産ですが皆様に使って頂いてるのが『無名ジグ』60g(※「無名ジグ」って名前のジグです)、それとコレの小型版の『アジジグ』の5gと7gを展開中です。近々10gと14gを制作する予定。
もう一つ現在テスト中のジグに『スライドン』50gがあります。
これらのジグですが、形や動きは殆ど問題ないと思うんですが、問題は「色」です。
『無名ジグ』を購入してくれた皆様(私も含め)に使って頂いた中で、ホロゼブラグローカラーが大好評!
「ホロゼブラグローがだんとつで釣れるので再販して欲しい!」と言うお言葉を頂き、追加制作した分も早々に完売となってしまうくらい人気カラーなのです。
このカラーは私を含め数名が信用してませんでしたが、初めにジグを制作するにあたり一部の方からこの色作って欲しいとの事で制作したカラーだったのですが、その、信用してなかった人達(私を含む)が
「ヤバイ! この色釣れる!」
となりました。
みんなで並んで同じジグで釣っていて、使用しているカラーで釣果に圧倒的に差が出てる!! なんて、耳を疑いたくなるコメントが届いてます。
コレがそのジグ!! 『無名ジグ』60gのホロゼブラグロー!
私自身も、「このカラー釣れますよ」って聞いたから、「それでは使ってみますか!?」って、色変えた途端にヒット! なんて事を経験してしまったから作らない訳にはいかなくなってしまった……。
ゼブラグローで釣れてしまったクイーンフィッシュ。
タイランド湾なら「ピンクとイエローチャートカラーが有れば他は必要ないだろう」位にしか思って無かったんですが、チョット考え方変えないと……。
でも、「何故、タイランド湾でホロゼブラグローが良いんだろう?」 疑問は増えました。
グローだから? グローって夜光のことだよね? 夜光って蓄光でしょぉ〜〜〜?
色々調べていると、光るものでも「グロー」「夜光」「蓄光」「ケイムラ」「蛍光」……、何やねんコレは?
皆さんはご存知でした???
整理しますね。
グロー、夜光、蓄光って言うのは、その物自体が光を蓄えて、その光を発する物質!!
※自分自身にわかりやすく説明すると、
色の中に小さな小さな乾電池が入っていて暗くなると自動で光る! でも、電池が小さいからある時間が来ると薄暗くなってしまう。そこで、使い始めやしばらく使ったあとは充電が必要になる。(※もちろん実際のグローカラーには電池は入ってません)
この色の充電方法はいたって簡単で、数秒〜数分間、光に当てる。この光は蛍光灯でも自然光でも良いけど充電時間が光によって変わるって事!!(自分自身にわかり易く解説)
なので、水中へジグを落とした際に、深くなればなるほどジグが光りだすので目立つ!! 魚って深い所で光る物食べてるのか???と、疑ってた私……。
でも、釣れるんだから、良いんじゃないの???
で、本題はここからなんです。
私の前回の記事で紹介したように、パタヤ沖で「蛍光塗料」の白でのゼブラカラーのジグに連続ヒット(バラシましたが)。
この「蛍光」って何??
その前にひとつ、紫外線って人の目には見えないですよね!! でも、魚には見えてるらしい(どの様に見えてるのかは知らないですけど……)
そして、その紫外線に当てると瞬時に発光するのが蛍光色と言われてる物質!! 光を蓄えることなく、紫外線が当たっている間だけ光るタイプのカラーです。
つまり、上記のグローや夜光などの「蓄光」とは違い、紫外線が当たらない所では発色しない!
その見えない紫外線を見えるようにしたライトがブラックライトって言う代物。
ブラックライト(英語: black light)とは、わずかに眼で見える長波長の紫外線(波長 315-400 nm、UVA、Ultraviolet A)を放射する電灯である。ブラックライトの光自体は人間の目にほとんど見えないが、ブラックライトを当てた物体は内部に含まれる蛍光物質だけが発光するため、非破壊検査の磁粉探傷試験に使われるほか、視覚効果の一種としても利用される。
Wikipedia
このブラックライトを「蛍光」に当てるとどうなるの? 実際にやってみましょう!
これは『無名ジグ』60gのアワビ貼り+蛍光白ゼブラ。蛍光灯の下での発色はこんな感じ。
これにブラックライトを当てると
こんなに白がハッキリと! ※ジグの後ろの荷物はどちらも見え方に変化はないですが、ジグだけは見事に光っています。
実際、海の中でこんなにハッキリは見えてないと思いますけど……。ブラックライトを当てた方が鮮明に見えますよね。(海中の見え方は最後に書いているので、そちらもご覧ください)
気をつけたいのは蛍光色って言われてても、紫外線を当てての光らない物もあります。マーカーペン(本やノートの必要な部分に印を付けたりするペン)や服なんかに使われてるのは光らない蛍光色(全部がそうかは不明だけど)。
紫外線を当てると光る蛍光色ですが、こちらも紫外線を当てないと発色しないから(紫外線の届かない)深い水深では駄目?(光を溜めて発光するグローの方が絶対光る!!)
話は少し以前の記事に戻りましょうか。ジョムティエンからガッちゃんに誘われて出たパタヤ沖の釣行で私がいきなりりジグを切られた話!!
その記事は→マイボートに同乗 パタヤ沖でジギング&アジ釣り&エギング
記事の中でも書きましたがグローカラーには反応しなかったのに蛍光カラーには反応したんです。
その時のジグがこちら。
テスト品(スライドン50g ピンクバックチャートイエローベリーとチャートイエローバック)の蛍光ゼブラ。
水深は30m前後!! 場所はパタヤ沖の漁礁界隈。
で、その記事の中にダイバーの鍋ちゃんの写真を入れさせて貰ったんですが、水色が非常に悪い。
ならば、「光が通らないんだからグローが良いんちゃうの?」って思いませんか???
ただ、紫外線って光の中では非常に波長が長いので一番深くまで届くらしいんです。考えれば考える程わけが解らなくなる……。
まぁ〜〜〜アホタレな私の頭で考えてても話が進まないので、取り敢えず次行くまでに追加で蛍光ゼブラを作ろう!!ってなりました。
でも記事中のジグに塗った塗料は日本から数年前に自分で持って来たカラー。
コレと似たものがタイランドで買えないのか? で、調べました。有りました!!
蛍光色=英語では「Fluorescent paint」と言います。
ただ、コレの赤やオレンジ、黄色ってイッパイ売ってるんですが、蛍光白色ってなかなか無いんです。
でも通販サイト「LAZADA(ラザダ)」にありました!
この蛍光色のページはコチラ
さすがタイのAmazon ラザダ! タイ国内で販売中! 15ccで15バーツ(でも送料30バーツ)
実際にコレが使えるのか分からなかったので、まずは一番小さい瓶にしました。
サンプルとして買った小瓶の蛍光白色。届いたのでさっそくブラックライトを当てると、光りますね!
これでヒットカラーパターンを大量生産する予定です。
120ccで75バーツ(送料30バーツ)もありました! コチラ
ダイバーに聞く タイランド湾の海中とは
で、段々長くなって来たので最後にダイバー鍋ちゃんに電話取材を申し込み、実際にタイランド湾の海中ではどう見えてるのかを訪ねてみました。コ)=コウちゃん、鍋)=鍋ちゃん
コ)お尋ねしますが、鍋ちゃんはタイランド湾でどの位の深さまで潜りますか?
鍋)大体30m前後くらいです
コ)その深さで人間の目で物は見えるんでしょうか??
鍋)全く見えません!! なので、潜る時はライトを手放せません。これは海底の生物を見る為と自分の居場所を他の人に知って貰うためです。まず、10mも潜ると赤色が無くなり茶色っぽい色に見えます。30mも潜ると青色しか見えません!!
つまり、波長の長い光の青が一番底まで見えてる・・・と、言う事は紫外線はそれ以上に届いてるって事ですね!!紫外線が届くって事は、蛍光色は見えてる!!って結論です。
コ)では、場所はタイランド湾ならどこでも同じ水の色ですか??
鍋)パタヤ沖は日中でも闇夜です。そこから、バンサレー、サメーサンと行くほど視界は良くなりますが凄く綺麗ですとは程遠いです。
鍋)でも魚に見えなくても振動すれば側線で魚は感知するから、色どうでも良いんじゃないの?
コ)確かに振動は大事ですが最終的にジグに食い付くか食わないで置くかで色は重要なファクターですよ!!
鍋)もう一つ重要な事が有ります。タイランド湾、魚居ません!!
コ)こらぁ〜〜〜〜映画見に行って結論先に言う奴が居るか!!ヽ(`Д´)ノプンプンだ!!
ってお話でした。
この記事って最後の所だけで良かったかな???
コウちゃんでした。
では安全装備で安心釣行を!! 皆様良い釣りを・・・
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