タイで釣りを始めた頃の思い出話/コウちゃん編

タイ在住。餌釣りからルアー、フライまで何でもやってみないと気が済まないバーサタイル釣り好き野郎。タイにチヌを釣りに来た大知昭さんの釣りを見たのをきっかけに、タイでのチヌ釣り(主にフカセ釣り)もスタート。

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新型コロナウィルス(Covid19)のお蔭で週末も自宅で悶々としているコウちゃんです。

今回は、タイ(Thailand)で釣りを始めた頃の話をしましょう。

20数年前にタイで工場を立ち上げ、何とか作り物も軌道に乗りだした頃のお話です。

 

タイへ来た当時は会社の立ち上げやら工場の問題等で、とても釣りに行ける状態では無かったのです。

当時は材料を入手するのも困難で、工場で使う工具も粗悪品ばかり……。

そんな中、片言のタイ語を駆使して、さらに探した写真を使って従業員に説明。

今では考えられない位、信じられない様な問題ばかり毎日発生してました!!

 

今の様にパソコンが普及してる訳でもなく、全ては従業員が電話やFAXを使って必要な物を探しては購入し何とかお客様に納品出来ていた状況でした。

日本なら何気無い物も大騒ぎで探してました。

 

なので釣りをするどころか、その当時はタイで何が釣れるのか? すら分からなかったのです。

 

1日の大半がお客様の所から工場へ毎日。お昼は運転手さんと2人でローカル飯という日々。

そんな時、街の雑貨屋さんにタイの釣りの本が何冊かあるのを見つけました。

「タイにも釣り雑誌が有るんだぁ〜〜〜」

と、嬉しくてタイ文字が読めないながら購入!!

 

当時の流行りはナマズ釣り(プラーサワイ=カイヤン、プラーブック=メコンオオナマズ)のブッコミ釣りのようでした。

 

そこから少し時間が経って1〜2年後だったかな?

第一次エビ堀ブームが起きました。

その前後から、「バラムンディー(バラマンディ)が釣り堀で釣れる」って、情報がまれに記事に出てました。

 

そこで、当時の運転手さんにタイ文字を読んで貰って、エサや釣り方を解析。

すると、ウキ釣りでエサは餌金(日本風に言うとですね。エサ用の小型金魚)だとわかりました。

チャトチャック(ウィークリーマーケット)や街の金魚屋さんに売ってる色の悪い鯉の子供や汽水で取れる生きエビがエサでした。

これらはエサとしてはけっこう高かったと思います。1匹2〜3バーツしてた筈です。

エビは直ぐに死んでしまうし……。

 

このエサをウキ仕掛けにセットして投げて待つ!!! って事でした。

 

そんな情報を集めながら、「肝心の釣り道具屋さんはあるのか?」って探すと、当時でもけっこうあったんです。

お客さん回りをする傍ら釣具屋探しもして居ると、ブッコミ釣り用品が中心の中、なぜか『ラパラ』だけはお店に少量置いてるんです。

しかし、ラパラを使うタックルがない!!

 

売ってる道具はブッコミ用の結構立派な竿ばかり……。

長さは8〜12フィート。クラス的にはシーバスロットのヘビークラスでしょうかね。

当時から中国製の安価な竿も沢山ありました。しかし、当時の安価な竿は今と違いとても使えるような竿では無かったですね……。

 

そんな中でも『フランクリン&ルーミス(ルーミス&フランクリン?)』なる竿が有りました。

当時2,000〜3,000バーツ位してました。

上記の中国製が300バーツ程度でしたから高価です。

 

と、言う事で、この頃から釣具屋巡りが始まったのです。

ノンタブリーの釣具屋さんまで行った事もありました。

しかし、最大の収穫は、丁度会社から工場へ向かう道から少し小道を入った所に有った釣具屋さんです。

釣具屋さんの名前は『TOUR Fishing』さんだったと思います。(5年くらい前に店は閉められました)

お店にいた奥様の名前はスワナァーさんと言われた筈。

多分私よりお若いのですが、色々な釣り大会で入賞されてて、ご主人と二人で色々な所を釣り歩いて居られたようです。

今で言うタイの釣りガールの最初の人ですね!!

 

この釣具屋さんは当時としてはかなりの品揃えで、シマノの高級リールや竿もお高いのを置いてました。

ルアーも色々有って時間を作ってはけっこう寄ってました。

そこで釣りのタイ語は覚えたような感じです。

 

勿論、その当時運転手してくれてたNGO(ンゴ)さんにもお世話になりました。(専門用語を分かりやすく解説してくれました)

 

またそこでは釣り雑誌の記者さんも紹介して頂き(お名前はダムヌーンさんと言われた筈・・・この方少し日本語が出来るんです。)、非常に助かったのは間違いありません。

何年か前に脳溢血で入院中とお聞きして以来どうされているのか?

 

さて・・・長々と文字ばかり書きましたがここからが本番。

良い釣具屋さんを見つけて話も出来て道具も何とか揃う!!

っと、なると釣りが始まるわけです。

最初はうちの工員達と仕事終わってからの夜な夜なメコンオオナマズ釣り。そのうち、やはりルアーで釣りたいな…と。

そこから・・・雷魚釣り(陸っぱり)からのバラムンディーとなる訳です。

 

で、最初に出てきたラパラと繋がります。

 

日本でもバス釣りをやってて、そのうちバスでは飽き足らず、海へメッキ狙いに走っていました。ココでラパラは大活躍でした。

そのラパラが入手出来るんですから買い捲りましたが、高いんです。

当時、お店にもよるんですが・・・450バーツ位してました。ざっと1,500円くらいでしょうか?

日本へは当時並行物が入ってたので結構安かったんですよ〜〜〜。多分同じくらいの価格でしょうね…。

でもね・・・物価が違うんですよ!!

ラパラ1個が1日の食費位するんですから…。

 

色々有るラパラのルアーの中から目を付けたのはラパラカウントダウンとシャッドラップラパラ。

ところが見た事無いシャッドラップが。シャッドラップCD……シャッドラップのカウントダウンモデル。

「えぇ〜〜〜〜こんなの作ってたか???」

でもちゃんとラパラの箱に入ってるし。それもラパラのクーポン券付きで……。

どう見てもコピーじゃないよなぁ~~~と思いながらも恐る恐る購入!!

 それがコレ。

ラパラシャッドラップ

水につけるとこうなります。

ラパラ 水中写真

分かりますかね? ブルーバックとタイガーは水に沈み針先で水中に立ってます。

赤は通常のシャッドラップ!! フローティングです。

 

因みにラパラカウントダウンはリップが無くてもちゃんと泳ぎます。

多分コイツもリップ無くても泳ぐんじゃないか? と思い、お高いルアーのリップを行きなり爪切りでパチンパチンと切り取り、ヤスリで仕上げて部屋の浴槽でスイムテスト。

ユラユラとお尻フリフル泳ぐ!!! こりゃ絶対本物やん!!!

 

次の日また買いに走ったのは間違い無い事実!! 

でも高いので買い漁る事は無理!!

数個購入してタックルボックスに(さっきの写真は当時購入ルアーの生き残り…)

因みにすべてのサイズにカウントダウン仕様は有りました。

 

ルアーが手に入ったので、次はバラムンディーの釣れる池探しですが、

そこは運転手さんと釣具屋さんの奥さんが話してくれて無事解決!!

 

バラムンディー釣りについては次ページで紹介します。

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