泳がせ釣りに使う針について。
針は、はっきり言うとなんでも釣れるとも言えます。
ただ、この釣り何が来るか分かりません! タイランド湾でも、いきなりの大物も可能性はあります。
なので私は少し大袈裟な仕様にしてます。アジ釣りと違って、繊細にしなくても大型魚は食って来ます。
まず管(カン)付き針である事!
日本と違ってタイでは入手できる針の種類は制限されますが、この所、タックルベリータイランドさんが大物用の管付き針を入れてくれてますので、こまめに探すのも手です。
一番入手し易いのは『管付きチヌ針』、そして『管付き伊勢尼(ISEAMA)』。これはタイランドでは定番の針ですのでローカルのお店でも入手出来ると思います。
※逆に日本では入手し難いです。(日本の場合は管付きより打ち針が好まれます。)
左が管付き針で右が叩きチモトの針です。(針のワイヤーも太く大概の魚で伸ばされる様な事は無いでしょう)
こちらは管付きの伊勢尼(ヒネリ有り)です。ローカル釣具屋さんでも購入可能。
なぜ管付き針なのかというと、太い糸(30Lb以上)を使う時に、管付きの方が結びやすく解け難いからです。
逆に太糸が必要ない様な場合(クイーンフィッシュやヨロイアジが釣れてる時など)は、ハリスが16LB〜20Lbでも大丈夫ですので叩きの針でも大丈夫です。
ネムリ針について
ネムリ針とは写真の様に針先(ポイント)が極端に内側に曲がってます。そのため、エサの小魚を飲み込まれても喉の奥で針が刺さりません。
アタリが出て合わせた時、針は喉元には掛からず口元まで出た時にはじめてポイントが魚の口に刺さるんです。
この仕組みのお陰で、歯の鋭いサワラやバラクーダ(オオカマス)がヒットした時にハリスが切られるのを防いでくれるので(勿論100%では無いですが、かなり防げます)、泳がせ釣り向きの針と言えます。
ただ、上で紹介したチヌ針や伊勢尼にはネムリになってる針は有りません。ネムリ針は専用針になります。
ネムリ針は太軸となるので、シーチャン島周辺などではネムリ針を使わないことも多いです。実際、船頭さん達が常時使ってるのは『管付き伊勢尼』です。
ただ、サワラやバラクーダが多い時に備えてネムリ針も用意しています。
針については、もうひとつ悩む要素があります。
それは「ひねり」。針には掛かりが良い様に「ひねり」が入っているものもあります。
「ひねりって何?」と思う一応説明をしておきます。
この針は金龍鉤のヒラマサ15号です。針先(ポイント)がチモト(糸を結ぶ側)に対して左を向いていますよね。(分かるかな??)
この針はささめ針の食わせワラサ13号です。針先(ポイント)とチモト(糸を結ぶ側)が一直線上に並んでいますよね!!
上下を見比べると、「ひねり」が分かると思います。
ではなぜ「ひねり」が入ってるのか??
「ひねり」にはいくつかの効果があると言われてます。その中の二つを紹介します。
① 針に付けたエサが自然に潮の流れに乗り易い様に。
② アタリが出て合わせた際、魚の口の中で針がクルッと回って刺さり易い様に。
「本当かぁ〜〜〜〜」と思った人もいるかもしれませんが、私も知りません。
しかし、針メーカーさんが考えてテストして作ったんだからたぶん本当です。
でもね、クルッと回るのは本当だと思います。
仕掛けの回収中、「ひねり」が付いている針はクルクル回りながら帰ってくる事が多いです。(特に細糸だと!!)
針だけだと少し回り難いですが、回って帰って来ます。
その為、何回か打ち直しをすると糸に癖が付いてクルクルになる場合があります。
「ひねり」付きの針を使っていると、仕掛けの回収中に幹糸とハリスが絡んで変な癖が付いてしまうのです。
針の話をしていると脱線しそうなので、次は泳がせ釣り用の仕掛けとラインに話を戻します。
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