皆様、こんにちは。私「テッチャン」はタイランドでお魚釣りを楽しんでいる一人です。
今回は、2020年10月11日のバンサイでのチヌブッコミ釣りをレポートします。
コウちゃん「テッチャン、今度の週末の釣りの予定なんだっけ?」
テッチャン「ありません、全滅です。」
いくつかの船等確認していたんですが、どこも先約ありで予約が取れず。
バンサイのサームルワイ船頭も「タンブンに行くからごめんなさい」と断られていた為、釣行はお休みにしようかと思っていた頃。
しかし、釣行1週間前にサームルワイ船長から「タンブンは中止するから釣りに来ない?」とのお誘い。
ちょうど渡したいなって物もあったんで、お願いして釣行確定しました。
※タンブンとは
お寺に出向き、お布施、読経をしてお釈迦様に祈りを捧げる事。徳(ブン)を積む(タン)ことで、善行が貯まり、その善行を積み重ねることにより、現世だけでなくより良き来世を迎えることを信じて行われている習慣。
タイ人はこのタンブンをよく行い、私の仕事がうまくいかなかったり、よくないことが起こった場合は、タイ人スタッフにタンブンに行くよう言われたりもします。
今回の釣行のメンバーは、コウちゃん、テッチャンの合計2名。
何年か前はいつも2人でサームルワイ船に乗ってたんだよね。
同乗するのは、サームルワイ船頭、そして新しい中乗りさんの2名。
今日の潮はこんな感じ。
乗船から上げっぱなしの一日。
朝6時、予定通りに集合し出船。
ただ、乾季前最後の雨続きの毎日。
昨日も珍しく一日中の雨続きであり、迎えた朝の寒いことに加え、いまにも雨が降りそうな感じ。
寒さで上着を脱げずの釣行開始となりました。
約40分の移動。
アンシラー沖の牡蠣筏に船を付けます。
今日は牡蠣が全て水に浸かっている位の水位があります。
今日のエサも活蟹。
魚の切り身も準備してくれていました。
そして、今日は久々にカブトガニの子供にも出会えました。
もちろんエサとしては使いません。
私たちの間では、「バンサイのアイドル」的存在。
ただ、先日もタイ国内でカブトガニを食べた女性が死亡したとのニュースが出ていました。
種類、時期によっては猛毒を持ちますので気をつけて食べて下さいね。
私も何度か食べましたが、美味しくないゴムのBB弾を食べてる感じがすごい嫌です。
先にも書きましたが、とにかく寒い。
(寒いと言っても日本の寒いよりは全然暖かい)
服がびしょ濡れにならない程度のごく弱い雨もたまにぱらつく。
それに加えて小アタリのみで、魚も寒がっているのかもしれん・・・なんて思いつつ移動を繰り返す。
釣りを始めて1時間が経った頃。
アタリが出始める。
コウちゃんにもスイッチが入ったようで、船首にてチヌを狙う。
ここで明確なアタリ。
ずいぶん重たくて、しかも引くんだけど・・・全くチヌっぽくない。
これは間違い無く・・・
プラードゥックタレー(海ナマズ)。
って、これ過去最大サイズじゃない?
チヌじゃなくて残念だったんだけど、ちょっと嬉しいかも。
その後もアタリは止まらず。
わずか5分後。
これまた大きなゴンズイ。
こちらも過去最大サイズを更新。
こちらもチヌじゃなくて残念だったんだけど、ちょっと嬉しいかも。
・・・なんて言っている場合ではない。
チヌ(ナンヨウチヌ)を釣りに来たんだった。
これで終わったらタイトルを「バンサイでナマズ釣り」に変えなくてはならなくなってしまう。
イカンイカン。
ここから小アタリの連続。
積極的に掛けに行くコウちゃんは、ヒメコトヒキに惑わされる。
この辺りから、蟹餌のふんどし=褌(前掛け、はかまともよばれているそうです)ばかりが目立って取られる。
日本でも毛蟹のふんどしが大好きな方もおられるようですが、ここバンサイのふんどし好きは、ふんどしばかり取っていく。
その「ふんどし」ばかり取ってく犯人は・・・
「ギマ」である。
あまりののふんどし好きに、オリジナルステッカーになってしまう程。
(漢字が使われているので、タイ人には人気だとか・・・コウちゃん談)
もう絶対に釣り上げてお説教しなくてはならない。
ターゲットを急遽ギマに変更。
五感を研ぎ澄まし、全神経を集中してギマを狙う。
「ドーン!」
これは引く。でかいギマに違いない。
そう、今日はプラードゥックタレー(海ナマズ)、ゴンズイと最大サイズを更新している。頭をガンガン振るギマ、これは憧れの巨ギマ、まさかの30センチオーバーか?
へへへ、お説教の始まりだ!
あれれ?
ギマ狙いでチヌ。
無欲の勝利。
そうだった、チヌが釣れないから勝手にターゲット変えて盛り上がってた。華やぐ我が家の食卓を想像し、こみ上げる喜び。
「へへへ、やったね。」
「チヌ釣れちゃった〜♩」
あれれ?チヌ釣れちゃったじゃん。
午前11時を過ぎ、ようやく太陽が顔を出す。
「寒い」が一気に「暑い」に変わる。
ポイントは、何の養殖をやっているのかわからない場所。
海底から竹の棒が海面まで出ており、横棒等の障害物も少ない。
もしかしたら漁礁のようなイメージ、あるいは罠とかなのかな?
ここで、コウちゃんは3連続で掛かった魚に竹の棒に巻かれてラインを切られる。
仕掛けを組み続けるコウちゃん。
ふんどしをギマに捧げ続ける私。
ようやく掛けても、ヒメコトヒキ。
好かれているねえ!
ここで、船頭チームにもようやく本日の1匹目。
プラードゥックタレー(海ナマズ)が釣れる。
その直後・・・
私が仕掛けを回収している途中、「ごつん!」という衝撃。目の前で大きく飛び跳ねる魚。特徴のある顎の魚・・・あ!この魚は・・・
見習い中乗りさんが蟹餌の桶に入っていた赤貝を剥き、舟べりに落としておいた仕掛けに喰ったようだ。
それが私の仕掛けを巻き込む。
絡んだ仕掛けをどうにか解き・・・
上がってきたのは・・・やっぱりチミか。
グラオ(ミナミコノシロ)
お写真担当のコウちゃんに持ってもらい「パチリ!」
このグラオも、今までバンサイで釣れた中でも最大サイズ。
(ルアーで釣りたい・・・)
おいおい今日は一体どうしちゃったんだ?
いいじゃんいいじゃん!
もうこうなったら、最大級のナンヨウチヌを釣って有終の美を飾るのだ!
「ド・・・ドーン!」
来ました来ました!
キュイーンと走るこの疾走感。
たまらないねえ・・・
えっ!ギマ!・・・そういえば、さっきまで絶対に釣り上げてお説教しなくてはならないとか言ってたよね。
何だっけ?ふんどしばかり取っていくからだったよね。忘れてたよ。
またまた無欲の勝利。(勝利かは知らんけど)
存分に愛でて(説教して)リリース。
相変わらず可愛い娘だな。
さて、そろそろ終わりましょうか。
お説教も無事できたし、おわり良ければ全て良しだよね!
今日も1日のお付き合いありがと~!ほいっ 「パチリッ!」
寝たふりの人とw
次回、スピニングタックルにメタルジグ付けてグラオ狙いも楽しみだよね。
私、テッチャンはナンヨウチヌ「42センチ」を目標に日々頑張っております。
絶対に釣り上げてやるもんね!
本日のタックル
メインタックル
ロッド:某鯵竿(DAIWA)
リール:HRF PE SPECIAL 7.3-TW(DAIWA)
ライン:PE 2.0号 +ショックリーダー25Lb
ハリス:フロロ5号
オモリ:中通し8号
針:伊勢尼13号
サブタックル
ロッド:某烏賊竿(DAIWA)
リール:ZILLION 1516H(DAIWA)
ライン:PE 1.5号 +ショックリーダー25Lb
ハリス:フロロ5号
オモリ:中通し8号
針:伊勢尼13号
おまけ
先日亡くなった、サームルワイ船頭の息子であり、中乗りだったJr.こと「ナンさん」。
今まで一緒にお魚釣りした、2016年2月3日から2020年7月11日までの約30回の釣行時の写真を、1冊にまとめてサームルワイさんに渡しました。
この日の釣行をもって、ようやくこの事実を受け入れることができたかな。
本当にあの笑顔、声が船上から消えたのは寂しいけど、バンサイでお魚釣りする時は天国から見ていてな。
今までありがとう、ナンさん。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます。
以上、テッチャンでした。cheers!
コメント