2022年2月20日(日曜日)に『第2回 マルキユーイベント 2022』(延べ竿釣り大会)がピサヌロークのリンナーセンダオ釣り堀で開催されました。
主催者からのプレスリリース(参加選手のリポート)を元に紹介します。
マルキユーイベント in ピサヌローク
今回も前回と同様に対象魚はティラピア、レンギョ、イソーク等のタイの一般的な延べ竿釣り堀の対象魚となります。
参加人数は20名の予定でしたが、コロナ関係で3名の辞退がありました。
本人が陽性でなくとも濃厚接触者等で移動制限をうけるので、早くおさまってもらいたいものです。
今回の大会規定
竿の長さは2.7mから3.6m以内で並継竿でも振り出し竿でもOK。
針はスレバリで2本まで。
仕掛けは竿尻より30cm以内です。
使用できるエサはマルキユーの『ペレ底』とアユタヤのAoddさんの『ハイグレードエサ』です。
会場となったリンナーセンダオ釣り堀の水深は、タイにある他の釣り堀より深く3m程ありました。
タイの一般的な釣り堀は水深が1.5〜2.0m位が多いので、大会で使用するウキの選択が他の池とは違いました。
大会当日は、前日の夜に強めに降った雨の影響で釣り堀の池の色が赤土の様な色になっていました。
また、試合前日まで1週間毎日雨が降っていたようで、魚の活性が気になるところです。
『ペレ底』と『ハイグレード』のエサ限定の試合でしたので、上バリトントン(※下記参照)で釣り始めました。
しかし、ウキに動きが出ません。
なじみきったウキがエサの溶けと共に戻してくるのですが、それ以外の動きが全く出ません。手返しよくエサを打っていくのですが、ウキにサワリが出ません。
朝一のチャンスタイムなのですが、周りも余り釣れていない状況を見ると、前日の大雨での影響が出ているのかもしれません。
段差を広げたり、針を軽いものに変えましたがサワリがあまり出ません。
ズラシを多く取り、基エサ(もとえさ)を手水で柔らかめにした頃からサワリが増えてきました。しかしサワリ(※)が増えても決めアタリが出ないジリジリする展開。
延べ竿のウキ釣りの楽しいところは、1本のウキからの情報で、水中の様子を
想像しながら(合っているかは別として)、魚に口を使わせる方法を探す事
です。
そうしていると、「馴染んで、戻して、ツン」という教科書に出てくる待望のアタリが出ました。
試合が始まって40分経過しての待望の1枚。オデコを回避できて安堵しました。
そこから魚が寄ってきたのかサワリは多く出るのですが、カラツン(※)が続く展開に。段差を狭めズラシを減ら等の調整をするのですがカラツン地獄が続きます。
周りを見回しても合わせるがノラないカラツン地獄に陥っている模様。
原因は未だに分かっていません。ですが、こういう現象を解決していくのも楽しみの一つです。
エサのタッチを毎投変え、エサの大きさを毎回変え魚にアプローチしていきますが試合開始から1時間半経った頃、サワリもアタリも弱くなってきたのでパイプトップからPCムクトップにウキを変え小さなアタリも取れるように変更。
それからもカラツンにスレ連発という状態のまま試合終了。ここまで厳しい条件での釣りも久しぶりでしたが、なかなかシビれる内容でした。
3時間の試合時間で3回雨が降っては止むというコンディションの中、5匹を釣り上げたピサヌローク在住のデン選手が優勝を決めました。
2位は1匹差の4匹を釣り上げたバンコクからの今西選手。
3位は3匹でナコンサワンからのノン選手。
4位は1匹のノンタブリーからのヌン選手。
入賞者のポイントを見ても厳しいコンディションだったことが分かりますね。
上位入賞者(1位〜4位)
ギャラリー
『KP Fishing Tackle』ピサヌロークの釣具屋で今回の開催者です。
次回大会
次回はノンタブリ県の「ST Fishing pond」での試合予定です。
コロナ禍の中で参加人数が20名に制限されていることもあって、応募と同時に満席となってしまいました。早く参加人数が増やせるようになるよと良いのですが。
用語説明(※がついた用語)
上バリトントン/底釣りの場合、エサを付けていない上バリが、ちょうど底に着いている状態。底釣りの基準になるタナのこと。
サワリ/魚がエサの周りに寄った際、魚の起こす水流でエサなどが動き、その動きがウキに伝わること。”前ぶれ”ともいう。
カラツン/アタリが出ているのにアワセても釣れないこと。”ツン”と入って空振りする様子からカラツンといわれる。(ショートバイト)
マルキユー/へら鮒釣り用語集より
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