タイ王国、チャオプラヤー川。
チェンマイを源とするピン川を中心に、ナーン川など複数の川が合わさり首都バンコクの中心部を通ってシャム湾へと流れ出る大河。
その川に、モンスターが潜んでいることを我々は知らなかった・・・
まずは、この写真を見ていただきたい。
奇妙な魚を持ちほほ笑む男たち。
皆様はこの魚がなんであるかご存知であろうか?
これぞ、今回我々が出会ったチャオプラヤー川のモンスターなのである。
なんて、ドキュメンタリータッチでスタートしてしまいました。
こんにちは、油売りです。
今回は7月21日(日)に行ったチャオプラヤー川の釣りに関して書かせていただきます。いつもの場所、いつもの船頭、一緒に行くのは最近絶好調のヤッジー!
偶然この日は、二人の選んだ帽子が一緒、服も黒でおそろい。ブラックで悪そうな二人組の出来上がり。雨季のタイランド、曇天で涼しい朝を突っ切って出撃~!
最初はナマズ(プラーテポー)を狙ったが不発。
ボウズ逃れでウルトラライトの釣りへと移行。
鉄砲魚はポツポツ反応する。
ヤッジーは釣るたびにサイズアップ。
私はと言うと・・・・
帽子のマークにちょうど良いサイズが・・・・・
このまま鉄砲魚を釣り続けるのも面白いが、ランチのおかずになる魚を釣らないと、船頭さんにまた「今日のランチは玉子焼きだけ!」と言われてしまう。
少し強めのタックルに持ち替えてキャスト、キャスト、キャスト!
釣れないね~。
やっぱり、今日は玉子焼きかな・・・と、思った直後、
「食った、食った、食った!」
ヤッジーのロッドが大きく曲る。ラインが引き出されドラグが鳴る。
魚は、太い丸太が3本立っている右側にビッシリと集まっているホテイアオイの下に潜りこんでしまった。
ラインが擦れている感触が見ている私にも伝わって来る。
一気に距離は走らないが、重いトルクのあるファイトをする魚だ。
何の魚だろう? いままでに経験したことが無いファイトパターンである。
ヤッジーは耐えに耐えて、引き出すことに成功した。
しかし、一抱えもあるホテイアオイがラインに絡まり一緒に引き寄せられてくる。
ヤッジー「魚はいる? 重たいだけで分からない」
油売り「いる、いる! ホテイアオイの後ろにチラッと黒っぽい背中が見えた。」
ラインを巻き取る、ホテイアオイが寄って来る。
ラインをさらに巻き取る、ホテイアオイが船縁までやって来た。ランディングネットを構える油売り、ホテイアオイが邪魔で魚が見えない。
一気にホテイアオイを掴んで船内に引き上げる油売り。
魚が見えた、間髪入れずランディングネットで掬い上げる油売り。会心のランディング。
ヤッター・・・・、何じゃこりゃ????
巨大で幅のある体、体高もめちゃくちゃある。(全長60cm強、体高30cm強でした。)
ネットを持ち上げた時の重い感触。(実測は5Kgジャスト)
ガッチリルアーを咥えている口は頑丈そのもの・・・。
全体の形は・・・、形は・・・。
ジャイアントグラミー? Giant gourami(学名:Osphronemus goramy)
熱帯魚屋さんや、養殖池、天然物などよく見る魚だけど、こんなサイズ見たことないぞ~!
まさにモンスタークラス!
君をチャオプラヤー川のモンスターに認定しよう!(我々だけの間で)
下唇がすごく厚くて、ボガグリップ入れるのに苦労した。
船頭のTonもこんなの見たことないとビックリしていた。雑食らしいが基本草食なのでルアーで釣れたことにもビックリ!
陸に上がって船頭さんも一緒に記念撮影!
いぇ~~~~~ィ!
この写真を加工したのが最初の写真でした。
で、このモンスターがどうなったかと言いますと。
ニンニク揚げ。
ゲーンソムと言うタイ風スープ。
胡椒炒め。見た目は赤くて辛そうだけど、甘みもあって美味しい。
ヤッジーのドライバーさん含め、4名ではとても食べきれない量の料理となりました。
残りはドライバーさんがお持ち帰り。
たらふく食べて、モンスターについて語り、楽しいランチ。
食後、レストランから船着き場までは、再びウルトラライトタックルで鉄砲魚と遊びながら帰ることに。
何匹かの鉄砲魚と遊び、船着き場の桟橋が見えてきた時、油売りのロッドが引き込まれた!
モンスターAGAIN?
なんてことはなく、良いサイズのガヘーをキャッチ。
きれいな魚体ですね~。
鉄砲魚とガヘーは全てリリース。
モンスターを食らったチャオプラヤー川の釣り。
記憶に残る1日となりました。
完
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