※この記事は2024年12月7日に書かれたものです。つりタイ編集部MOTOがタイで釣り取材していてアップが遅くなりました。
(12月5日)の前週の土曜日はタイランドで初めての釣りな筈だったんですが、あいにく風強しで出船中止……。
なので、師走って事で部屋を掃除したりガッツリ昼寝したりのんびり過ごしたコウちゃんです。
でね、来週から1週間日本一時帰国して来るとこの後12月21日まで釣りに行けない……(ちなみに21日は予定が無いけど)
こりゃぁ〜〜〜、禁断症状で手が震えたらマズイ!!
って、事で空いてれば絶対出船できるチョンブリ・バーンサーイのサム ルアイ(Samruai)船長に電話!!
無事OKを頂いたと思ってたら、前日に一緒に行く予定の仔鹿さんから電話で「熱があるので一緒に行けません……」って!!
「イヤイヤ、熱があるのに来たら海に落とすぞ!!」っということで、仔鹿さん不在でお一人様釣行となりました。
6:00出発で、今回はバンコクから向かいました。
この所釣れてるキスは釣らない!!
私的には潮は良い筈なのでチヌ狙い一本!!(この時は潮汐グラフしか見てなかった……)
って事で、朝、おはようございます。サム ルアイ船長。
船長)サワディーカップ コウちゃんさん。
今日は遠くまで行ってみないか?
どうもこの所釣れてるポイント魚が小さい気がする……
って
私)おぉ〜〜〜良いですよ。
今日は1人だし新規開拓行きましょう!!
って事で出発。未だ真っ暗です

潮はこんな感じで、まぁ〜〜まぁ〜〜いい感じの潮です。(この波線だけ見ると9時の満潮前後とそこからの下げが良い感じ)

このグラフはバンコク港のグラフですが、シーチャン島だと
満潮9:08 干潮15:13
となってます。
グラフではバンコク港は8:53に満潮ですから、シーチャン島とバンコク港は15分程違うって事。バーンサーイ(チョンブリ)はその真ん中辺りなので7〜8分違うんですが、実際に潮がどの程度どこにいるか??で、感じ方が違いますし……。
データーで山の形だけでは分からない部分も沢山あります。
例えば上のタイドグラフを見ると、満潮時の8:53で潮の高さ3.90m 、干潮の時の15:03で潮の高さ2.92m。つまり6時間かけて1mしか下がらないんです。
つまりこの日の潮はメチャクチャ緩いんですね。(これは釣行後に確認した結果です)
こんな日はキス釣りが多分良いんですよ!!
で、この日のプライムタイムはシーチャン島での満潮時間9:08の1時間位前から、満潮後30分位までじゃ無いかな? と思ってましたが、これが大外れ……。
と、言うか、最初に書いた様に遠出したのは良いんですが、出船直後から風と波が高く強くなって沖へ出る程船が揺れてもう大変!!
ポイントに投げるのも大変なら上下する仕掛けを安定させるのも大変。で横風が吹き付けるとPEラインはアタリを取るのも大変なんです。
と言う事で、アンシラー市場の先岬辺りにある筏まで行きましたが、この計画は無惨にも惨敗!!

この山みたいなのが岬その左側の白く見えるのがアンシラー市場。

風は右側から結構強く吹き付けてます。
バーンサーイ沖の様に筏がひしめいていれば波除、風除けにもなるのですが、この場所は筏の数がまばらなのです。
その為、波も高く風に煽られるのでかなり釣り難い……。
筏を数箇所巡りましたが、エサは取られるけどヒットに繋がらない……。
10時頃まで頑張りましたが沖を巡って、いつものポイント近くまで戻る事に……。
しかし、グラフのところで話した様に潮の高さと動きが緩いので今度は潮が動かないって状況に……。
もうこの後サム ルアイ船長と、あっちウロウロ、こっちウロウロ……。もうどこ行くと良いんだか思いも纏まらず、バーンサーイ沖で迷走……。
時間は12時を迎えようとした頃、私が「船長帰ろ……」って一言。
ちなみにここまでナマズ1匹釣れてません(完全敗北)
と言うのも、いつもなら何かしらエサ取りにエサを取られるんですが、この日はエサも無くならない。死んだカニがブラ〜〜〜ンと帰って来るだけ……。それでも少しの望みでもと思い、エサだけ生きの良いのに付け替えては投げるを繰り返すだけ。
睡眠不足も相まって眠い……。
でも、船長は諦めなかった!!
どこへ移動しても殆ど潮が動かない状況でも、
「もう少しやろう、場所移動だ!!」って事で場所移動!
移った所は少し前にマモさんが良い釣りをした牡蠣筏。その時は反対向きでマモさんが良い釣りしたんです。(上潮だったので)
今回は下潮なので北東側です。潮はほぼ筏に沿って流れて行くはずです。
で、船停めて1投目!!
私の竿に「ガツ!!」「ガツガツ」「ガーン」とチヌらしきアタリが!!
「来たぁ〜〜〜〜!」と「バシっ」とアワセると、「スカッ」と空振り???
えっ……、えっ?? えぇ〜〜〜〜〜〜なんで??
クソぉ〜〜〜
すぐエサを付け直して、先程のポイントの横へ!!
すぐに「ガツ、ガツ!!」「ガツーン」と来たので、「よっしゃ〜〜」と渾身のフッキング!!
「スカッ」……
これを5〜6回繰り返して、「???」が頭の中を飛び回りました。
この日最初の完璧なチヌアタリ!! 5回、6回連続でアタリくるのに何で乗らんの???
で、船長が堪らず船首へ移動!!
数投目に!!
「だぁ〜〜〜〜!」

釣られてしまった……。それ、私の魚やん!!
続け〜〜〜と投げるもアタリは無く……、この場所で先程まで動いてた潮も何と止まってしまった!!
はぁ〜〜、THE ENDか……??
13:40分頃まで粘りましたが残念ながらマジでTHE ENDとなりました。
釣果は船長の1匹だけでした。
はぁ〜〜〜疲れた。とりあえずチヌの鱗を取って頂いて帰りました……。
クソぉ〜〜〜
また行く!! 次回予約して帰りましたとさ。終……
で、いつもの料理です。変わり映え無し!!

今回のチヌは、今までの謎の内臓脂肪はありませんでした。代わりに抱卵してましたが良い感じの脂で美味しゅうございました。
で、チヌ釣りついでなので、前回までに作ってたバーンサーイチヌ用ぶっ込み竿でも紹介しましょうか。
以前の記事でも書きましたが、
「そこそこ感度が良くてバットパワーがあって先調子の竿がこの釣りには良いんじゃ無いかな??」
と思ってましたが、そうそうピッタリの竿なんかある筈も無く、グラスの竿を使ってみたりフィッシングショーで見つけた竿を使ってみたりと色々していました。
そんな時、釣友のヒデさんが「チャドー釣りに行って竿折れたぁ〜〜〜」って!!
その折れた竿を見せてもらって、「コレ直しましょう!!」って頂いたんです。
物は某社の硬さHの7フィートのワンピース竿。チャドー釣りしてると良くあるんですが、ヒットしてから船縁まではけっこう寄って来るんですが、船見た途端に急に走り出す。
で、潜られた時に対処出来ず(ドラグかなり締めてるので)、船縁に竿が当たって折れるって現象!!
魚を普通にランディングできたら折れる様な事はまず無いんですが、この船縁ファイトがヤバイのです。(実際船縁ファイトで折れた人多数)
で、この折れた竿が測った様にセンターカットツーピースに折れてる!!
なので、折れた場所を少し直せばツーピースロッドの出来上がり! と思ってたんですがジョイントに出来る良い材料がない。
色々探したらある時、ジギングロッド作ろうと買っておいたブランクに目が! 「アレ? このフルソリッドの竿、テーパーが折れた竿によく似てないか??」と。
このブランクは、確か昨年のフィッシングショーの後に購入した筈。

このお店「Mai.party」の商品。
で、「えい・やぁ〜〜〜」で折れた方の先端部分にはまるサイズ付近でソリッドを切断。ティップ部分を差し込んでみると、なんと「ピッタリ」!
擦り合わせもする事無くピッタリです。

となると、欲が出ます。先端をソリッドティップにしてみたらどうだろう?
そこでまた、「えぇ〜〜〜〜い」とばかりに折れた竿の先端をカット!

大体40センチ弱を切断。

代わりにその部分をソリッドの竿から移植。
ただ、ティップ部分の折れてる側の込み口が少し亀裂が入ってる……。綺麗に削り直してもほんの少しですが縦に割れてる。
で、混み口にアルミパイプを加工して嵌め込み接着。

グリップ部分のコルクを壊して、お尻側からブランクを差し込める様にしてジョイントパーツをお尻側から差し込み接着。

差し込んで完成したのが最初の写真です。
で、新たにグリップコルクを購入し、なおかつ各部分のガイドを購入。
それらが揃ったところで、タイの釣り竿技師に頼んでガイドラッピングを施してもらい完成!!(ガイド位置は私が決めました)


先調子のいい感じです。元々のブランクが高強度肉薄ブランクなので、カーボンソリッドを移植して上手く行くのか自信が無く、前回釣行が終わるまで冷や冷やもんでしたが、無事折れる事無く2回の釣行を乗り越えました。
今の所、この竿で釣れたチヌは2匹!!
本番での感じは、魚の当たるとこの穂先に良い感じでアタリが出ますし、その後も魚がエサを放す事なくアタリが続きますので、思惑通りになってると思います。
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